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旅のイベントレポート

vol.1 フランス映画際2009 深夜のトークショー

コスタ・ガヴラス監督の人間性に惹かれ…

IMG_0137.jpgトークショーで観客に向かって語るガヴラス監督映画祭ラストに上映されたのが『西のエデン』でした。 上映開始が20時40分~と遅く、トークショーの開始も22時半~。 それにも関わらず、たくさんの人が集いました。
映画終了の際には大きな拍手が起きました。
それだけ、皆感動したということなのでしょう。 監督は、次のように語りました。
来日について
「初めて来日に来たのは1972年です。当時、東京はまったく平でした。
まだ高層ビルは建ちそびえてはいませんでした。そして来るたびに東京は上に高く伸びていきます。 それは自分の子どもがだんだん大きくなっていくのを見るようなもので、本当に深い印象を受けます」
映画祭ラストの上映にあたり、代表して申し上げます。
「日本の方々があたたかく受け入れて下さることに毎回感動しております。 観客の方々が集中して、注意深く作品を鑑賞して下さっていることを、とても幸福に思っています」
40年間待った出会い
観客として来ていたチュニジア大使(!)が、
「40年間あなたに会いたかった。パリに留学をしていた25歳の時に『Z』を見ましたが、私に深い刻印を残しました。 その後の私の政治的な意見、また人間的な側面をこの映画が培ってくれました。 独裁政権が終わったのはガヴラス監督のおかげです。 東京に来て、あなたに会えて大変嬉しく思います」と発言。

監督も「大使様、ありがとうございます!感激しております。
このトークショーが終わったらお酒を一杯差し上げたいと思います。
日本に乾杯して、一緒にお酒を頂きましょう」と返答。

会場からの拍手にも「アリガトウ」と。
新たな“出会い”も生まれていた、とても素敵なトークショーでした。
トークショーが終わり、監督が去る際にはスタンディングオベーションをする人たちもいました。

IMG_0130.jpgサイン会。コスタ・ガヴラス監督(左)は巨匠とあって大人気!右は『マーターズ(原題)』のパスカル・ロジェ監督コスタ・ガヴラス監督:1933年生まれ。ギリシャ・アテネ出身。
51年にパリへ留学。『7人目に賭ける男』(65)で監督テビュー。 『乙』(69)アカデミー賞外国語映画賞、 『ミッシング』(82)カンヌ映画祭パルムドーム賞、 『ミュージック・ボックス』(89)ベルリン国際映画祭金熊賞をそれぞれ受賞。 98年には永年の業績に対し、ルネ・クレール賞を受賞している。
政治問題や社会問題を描いた作品に特徴があり、世界的に有名。

映画が生み出す非日常 ~フランス映画祭を終えて~

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小さくて、大きな旅。
ジュリエット・ビノシュは、記者会見で
「映画はパスポートの役割を果たします」
と言いました。その通りで、映画は私たちの目の前に現れた瞬間に“世界”を作り出します。 その世界は私たちには未経験で、結末はもちろんわかりません。
「こうだろうか」「ああだろうか」と、観客はそれぞれに映画の展開を追っていきます。 時に登場人物の誰かに自分を乗せて…。
それは映画という小さな、でも心の中に大きな足跡を残す旅なのかもしれません。

“映画を観る”ということ。
『西のエデン』のコスタ・ガヴラス監督にインタビューをさせて頂いたわけですが、 監督はこの映画に「たくさんのメタファー(隠喩)を散りばめている」と言いました。
それに気づけるかどうかは、観客しだいです。
「(メタファーに)気づいてくれたら嬉しいですが、 気づかなくても良いのです。物語を追っていただければ一番良いのですから」とも言っていましたが、 それは観る側にある程度の“質”や“思考能力”が求められていることにもなります。
少し高度なのかもしれませんが、“気づき”があった時、自分の成長も感じられます。
○○についてもっと知りたいとか、映画に対する欲も出てくることでしょう。

映画を観るということ- それは、旅をしているときと同じように、非日常に入って、 感覚を鋭くすることなのかもしれません。
映画ってオモシロイ!映画の奥行きを深々と感じた4日間でした。

では、これにてフランス映画祭という旅は終幕です。

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Merci Beaucoup. Bon voyage !